これは著者が10数年前に仕事で、初めて雄琴ソープ街に行ったときの印象。
昼に行ったのだが、JR比叡山坂本駅方面から車で161号線を上っていき、あきらかに周りののどかな風景とは趣きが異なる建物の群れが見えてきた。
ソープ街の中に車で入って行くと、呼び込みの人が自分の店に誘導しようと、手を上げて次々に飛び出してくる。
車に轢きそうになり、まじで危ないことこの上ない。
私がアメリカ人なら「Oh! suicide attack!」と叫んでいただろう。
広岡敬一氏の本によれば、実際に車に轢かれた呼び込みの人もいて、それも1人や2人ではないようだ。
それを「特攻隊」と呼んでいたらしい。
私が行ったとき、雄琴関係者が雄琴に入るときは、それと分かるようにハザードランプを付ければ、
呼び込み攻勢に会わなくて済むという風に聞いた。
しかし、ハザードを付けても、呼び込みで飛び出してくる人はいたので、これの効能は確かではない。
それだけ熱心に仕事をしているということだと思うが。
まあ、最近は風営法で、「客引き行為」は禁止になっているので、雄琴の呼び込みもおとなしくなっているはず。
しかし、なければないで、ちょっとさびしい気がする。
あの激しい呼び込みがあればこそ、「ああ、雄琴のソープ街に来た」という実感があったからだ。
私がアメリカ人なら「This is Ogoto Soap!」と言っていただろう。